
災害医療で使用されているというイメージが強いトリアージ。
最近では、院内でも使用されることもあります。
今回は、どのような場面でトリアージが必要とされているのかを解説します。
(この記事はナース専科マガジン2012年6月号を改変利用したものです。)
ナポレオンの時代にフランス軍が始めたもの
皆さんご存じのとおり、トリアージとは、緊急性の高い患者さんを優先するための緊急度・重症度判定のこと。
ブドウの実やコーヒー豆などを選りすぐる「選別」という意味のフランス語「トリアージュ(triage)」を語源とするとされています。
ナポレオンの時代にフランス軍が始めたものといわれ、兵士として復帰できる人を優先的に治療して前線に送り出す──戦力維持のために、戦場で用いられた選別法でした。
阪神・淡路大震災を契機に標準化
それが日本の救命救急の現場に導入されるようになったのは、昭和40年代のこと。
いわゆる交通戦争によって交通事故が激増。
緊急度・重症度の判定が必要となり、事故現場でトリアージが行われるようになりました。
わが国で本格的にトリアージに注目が集まったのは、1995年の阪神・淡路大震災のときです。
これを契機にそれまでまちまちだったトリアージタグの様式が統一、標準化されました。
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