佐藤まりこ
執筆者の記事一覧外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!
外国人患者さんのバイタルをスムーズにとるために「これだけは知っておきたいフレーズ」を紹介します。今回は、脈拍編(5)です。

本日のフレーズ
「脈が飛んだり、乱れたりすることはありますか?」
心房性や心室性の期外収縮などの不整脈が頻回に起こると、患者さんはこうした症状を感じますね。
さて、みなさんはどう英語で表現しますか?
次ページは、オススメのフレーズと解説です。

A Good Example-オススメのフレーズ
Do you have skipped a beat,
fluttering, or flip-flop feeling in your chest?
あまり聞き慣れない表現が出てきましたね。1つ1つ紹介しましょう。
- Skipped a beat 「脈が飛ぶ」は「skip」を使って表現します。覚えやすいですよね。 例えば、患者さんは ●It feels like my heart is skipping a beat.「脈が飛んでる感じがするけど」 ●I have skipped a beat from time to time.「ときどき脈が飛ぶんです」 と、私たちに「脈が飛ぶ」という症状を伝えてきます。聞き逃さないようにしましょうね。
- Fluttering 「脈が乱れる」は、辞書に「irregular heart beat」と載っていますが、患者さんはいろいろな表現を使って症状を伝えてきます。その1つが「Fluttering」です。 「Fluttering」は、「心臓が不規則に速く脈打っている感じ」「胸がドキドキしてそわそわする感じ」です。 実は、「Fluttering」は恋愛でよく使う言葉です。「胸キュン」「ときめき」といった意味です。好きな人に声をかけられて“胸キュンキュン、ドキドキ・ソワソワしている”、そんな時に「He makes my heart flutter ♥♥♥」なんて使いますが、不整脈に使うときは「動悸や脈の乱れ」を意味します。
- Flip-flop 聞き慣れない言葉ですよね。実は、どの医学辞書や英和辞典にも載っていない不整脈の表現です。「Flip-flop」は、「あっちこっちで脈打っている」「コロコロ脈のリズムが変わる」「動悸がする」という意味で使われます。 「Flip-flop」は、選挙でも使われる言葉です。“コロコロ意見や考えを変える”政治家を皮肉って使うこともあります。 また、「ペタペタ・パタパタ」という擬音語としても使われます。そこから、歩くたびに「ペタペタ」と音がするビーチサンダルを「Flip-flop」といいます。
実際に患者さんが使う「irregular heart beat」「Fluttering」「Flip-flop」には、厳密な区別はなく、一般的に「動悸がする」「脈が乱れる」という意味で使われているようです。こうした言葉を聞いたときには、「不整脈だな!」とピンとくるといいですね。
次回は、徐脈の症状を紹介する「脈拍を測定するときのフレーズ(6)」のレッスンです。
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