
テーマ:病院・クリニック以外の「看護師」のお仕事
性犯罪被害者支援団体のコーディネーターをしています。
こんな仕事です
裁判の傍聴、患者さんの付添、関係各機関(警察、弁護士、被害者支援団体、カウンセラー、婦人科医師)と連携して女性のサバイバーサポートを行う仕事です
仕事内容
性犯罪被害(DV,デートレイプ、性虐待を含む)が発生時、関係諸機関と連携をとり、証拠採取、遺伝子検査検体採取、治療、ハウス(シェルター)への保護、裁判準備、メンタルサポート、裁判傍聴、などを一連の経過に付き添いとコーディネーターとして支援をしています。
女性の恐怖やショック、アイデンティティ再構築ととても長い期間にわたり支援するケースばかりです。 サバイバーの方は、多くが自責の念で自分を責めており「なんであんなところへ行ったのだろう」「なんで信じたんだろう」「なんでもっと力ずくで抵抗しなかったんだろう」と自分にかけられた呪いで苦しんでいます。
安心や安全を取り戻すには、女性が声をあげていかない。いつまでも男根思想がはびこり、病んでしまう。
→次のページは、この仕事を選んだわけ・必要な資格など
選んだわけ・就き方
コーディネーターを選んだわけ
性犯罪被害者支援の専門性が足りないため、女性の泣き寝入りやハラスメント被害が後を絶たないため。
岸和田のだんじりという祭りで、らくさくや、祭りでレイプ被害を受けている女性の支援をはじめたことがきっかけです。
カリフォルニア・東京で研修を受け、この仕事に就きました
ウーマンラインなどをはじめ、女性専用のホットラインの活用や、被害届(親告罪であり訴えないとなかったことになる)、裁判傍聴(顔出しをしなくても良くなった。ビデオでの出廷)など、必要な情報、正しい情報を専門家と共に提供する必要があるため、海外でトレーニングを受けました。(カリフォルニア)
日本では、東京都にある産婦人科で研修が行われています。 法的な責任もあるため、証拠の採取などには必ず所定の手続きが必要になり、身分証明もいります。
メリット・デメリット
メリット
特にないです。受け入れる情報が多すぎて、処理能力があがったかも。
デメリット
影の仕事なので、あちこちに顔がさしてしまいます。
いきなり呼び出しがあるので、仕事と重なるときは家庭に負担がかかる。
怖い夢をよく見る。
その辺のクリニックや大きいだけの病院では専門支援は不可能。
金銭的に無理。
→次のページは仕事でのエピソード
エピソード
支援活動のつながりが広く深くなり、経年を経て退職後も支援をしてくださる警察の方や弁護士さん、医師に支えられていることに「日本ってすごいな」と改め感じる。サバイバーの人たちとは、何かのおりおりに思い出したように連絡が来ます。支援者でさえも恐怖を感じるのだから、体験を思い出してはゆきつもどりつしているのがよくわかります。
恐怖を長い年月かかり克服し、結婚、ご出産されているなど経年を経て「あの時」を自分の言葉で語れることから始まるのだと感じる。サバイバーさんとの関係を通じて「人の成長」を肌で感じる。
コーディネーターから伝えたいこと
生まれたときから、家庭の中で性教育をちゃんとして。
特に、男子の親は!!
男の力と脅しで、泣く泣くデートレイプされた女性が多い。
どんなに時代が変わっても、女性は受け入れる性であり妊娠する生き物。 望まれずに生まれてくる子どもの人生を考えて、無責任な性行為を避けたり、避妊をするなど当たり前。 生のはけ口として女性を軽んじて見るのではなく、子どもの頃から女性が大切に人として扱われるような家庭の中での思いやりや対話での解決を親が教えていく必要があるし、女性と人間関係を育めるように育ててほしい。
社会の中で最小単位である家族から、思いやりや命の大切さを教育すべきであり、学問、成績、受験どうこうよりも、人として育てるという視点が足りない。
子どもをおもちゃやファッションや自己表現の材料にしかおかない親もいるため。
男性が無責任な性衝動で、人を平気で傷つける時代は終わりにしたい。
●執筆● ほいけんさん
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