
これまで、なぜ起こるのか、また観察・アセスメントにポイントについて解説しました。
今回は、それらを踏まえた上でケアや予防にどう活かしていけばいいのかを解説します。
環境調整が基本中の基本
転倒リスクをアセスメントしたら、その患者さんにとってリスクとなる行動、物的環境を調整していくことが大切になります。
特に転倒要因は個別性が強いので、患者さんに合った予防プランの立案が必要です。
転倒予防の基本として大切なことは環境調整です。
廊下や病室の床には歩行の妨げとなるようなものは置かない、水漏れ等はすぐに拭き取るなど、常に環境整備を心掛けます。
特に患者さんのベッド周囲の床には私物を置かないで、床頭台や棚の中に収納してもらうよう、患者さんだけでなく家族へも指導を行います。
また、患者さんの寝衣にも注意が必要です。裾が長すぎると歩きにくくなります。
同様にスリッパも脱げやすくて歩きにくくつまずきやすいので、普段から履いている足にフィットしたものを用意してもらうようにします。
予防器具等を効果的に使用しよう!
認知機能低下があり、ナースコールを押さずに一人で動きだすなどの危険行動が見られる患者さんについては、床、ベッドマットやベッド柵に設置して動きだしをキャッチできるセンサーを利用します。
床式センサーマットは患者さんがよけて通ったり、飛び越えることによってさらに転倒のリスクが高くなることもあるので、慎重に使用します。
現在は「ベッド内蔵式離床センサー」も開発・販売されているので、使用の検討が大切です。
ただし、それでもリスクが軽減されない患者さんに関しては、ナースステーションに近い病室や、訪室頻度の高い病室に入室してもらい、危険行動の有無を観察するようにします。
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