佐藤まりこ
執筆者の記事一覧
外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!
患者さんの痛みは患者さんにしかわかりません。痛みを把握し、適切な治療を迅速に提供する上で看護師の痛みのアセスメントはとても重要です。
痛みの評価ツール「PQRST」をベースに、これだけは知っておきたい! 痛みのアセスメントに必要なフレーズを紹介します。

本日のフレーズ
「痛みのきっかけは何だと思いますか? どんなときに痛みが強くなると思いますか?」
今回は、痛みの「きっかけ」と「増強要因(aggravating factors)」に注目した痛みのアセスメントです。
痛みのきっかけを聞くことは大切ですよね。そして、どんなときに痛むのか? どんなときに痛みが強くなるのか? を尋ねることで、体動痛や発作痛などを区別することもできます。
さて、みなさんはどう英語で表現しますか?
次ページは、オススメのフレーズと解説です。

A Good Example-オススメのフレーズ
What seems to trigger it(the pain)?
What seems to make it worse?
痛みのきっかけに「Trigger」という言葉を使いました。「Trigger」とは、銃の「引き金」のことです。
『The Japan Times BOOKCLUB』には、“引き金をちょっと引くだけで弾丸の発射を引き起こすことから、小さなことが大きなことを「引き起こす」「~のきっかけとなる」「~を誘発する」という意味になる”と載っています。まさに「痛みの引き金となるもの」「痛みを誘発するもの」を尋ねるのにピッタリの言葉です。
痛みは、「原因はこれです!」となかなか断定できないものですよね。「どんなときに痛みますか?」という質問も、患者さんにとってははっきり答えるのが難しいかもしれません。そんなとき、「(断定はできないけど)何だと思いますか」という感じで使えるのが「What seems to」です。
医療現場では、よく医師が診察の始めに「What seems to be the problem?」と言います。直訳すると「何が問題だと思いますか?」つまり「どうされましたか?」です。
「痛みが強くなる」という痛みの悪化に「make it worse」を使いました。痛みの話をしているので「it」は「the pain」を指しています。この言葉は、ナースも患者さんもよく使う言葉です!
また、「make it worse」を「get worse」に置き換えてもOKです。
例えば、
●I have a cough. It gets worse when I lay down in bed.「咳が出ます。ベッドに横になるとひどくなるんです」
●I have a migraine. Loud noise makes it worse.「片頭痛もちです。大きな音がするとひどくなります」
●I often have an upset stomach. It gets worse when I have stress in the workplace.「よくおなかをこわします。仕事でストレスあるとひどくなります」

Quick Lesson-本日の豆知識-英語で「お腹をこわす」は?
「お腹をこわす」とは、下痢して何度もトイレに行くことを婉曲した言い方ですよね。多くの日本のサイトには「お腹をこわす」=「have a diarrhea」と載っています。
「Diarrhea」とは「下痢」のことですが、英語にも聞き手が不快にならないように婉曲した表現があります。それが、今回例文で紹介した「upset stomach」です。エチケットとして覚えておくといいですね!
次回は、どんなときに痛みが軽くなるか尋ねるときのフレーズを紹介します。
\ この記事をシェアする /














