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症状の聴取を英語でするには?[消化器編13]のサムネイル画像
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外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!


患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされました?」から始め、症状を聞いて患者さんに起こっている問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態を把握することが必要です。

今回も、主な食道の疾患:胃酸の逆流と胃食道逆流症の原因・症状・事例を紹介します。

胃酸の逆流(acid reflux)は、胃液や胃の内容物が食道に逆流して、胸やけなどの症状を引き起こす現象です。この逆流によって食道粘膜が傷つくと逆流性食道炎(reflux esophagitis)という疾患になります。

胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease)とは、週2回以上のacid refluxによる胸やけなどの不快な症状が続く疾患をいいます。頭文字をとってGERD(ガード)と呼びます。

Acid refluxやGERDは、命にかかわるような疾患ではありませんが、近年増加傾向にあり、食事が楽しめない・ぐっすり眠れないなど、生活の質(QOL)に影響を及ぼします。

多くの患者さんは、生活習慣の改善や内服治療によって症状が改善するため、教育的なかかわりや支援が重要になります。今回も以下の事例に沿って、Acid refluxとGERDの症状の把握に必要なフレーズを紹介します。


事例:45歳・男性
数か月前から胸焼けと口の中に酸っぱいものがこみあげてくる症状が食後に出現していた。最近になって仕事が忙しくなり、外食や飲み会の機会が増えてくると症状はひどくなり、焼けるような痛みが胸と背中まで広がるようになった。また、風邪もひいていないのに咳が続くようになり、のどの痛みや声の枯れも出現、市販の風邪薬を服用しても良くならないため、本日外来を受診する。
来院時、血圧149/92mmHg、脈80回/分、体温36.2℃、SpO2 98%、身長168cm、体重86kg、BMI30、飲酒:ビール350ml缶2本/日、喫煙:1日20本程度
主訴には「数か月前から胸焼けがある。最近は、胸が痛く風邪のような症状が治らない」と記載されていた。

本日のフレーズ

「風邪のような症状もあるんですね。どのような症状ですか?
お薬は飲まれましたか? 今飲んでいる薬はありますか?」

主訴の風邪症状について確認していきます。Acid refluxやGERDの代表的な症状として、のどの痛みや慢性的な咳など風邪やアレルギーと似たような症状があります。

さて、みなさんはどう英語で表現しますか?


* OLDCARTとは、Onset(発症)、Location(症状のある部位)、Duration(症状のある持続時間)、Character(症状の性質))、Aggravating/Alleviating factor(増悪・軽減要因)、Radiation(症状の広がり)、Timing (症状がいつ起こるのか)の頭文字をとった症状のアセスメントツールです。

オススメのフレーズ

It seems that you have a cold like symptoms as well. what the symptoms do you have?
Have you taken any medication for a cold? Are you on medication right now?

「風邪のような症状もあるんですね」は、「it seems that you have a cold like symptoms as well」を使いました。
「風邪」は「a cold 」または「common cold 」です。
よく「a cold and flu season」を耳にします。「flu」は「インフルエンザ」です。
日本では「風邪の季節」にインフルエンザも含まれますが、英語では区別して使っています。

「どのような症状がありますか?」は「what the symptoms do you have?」を使いました。
一般的な風邪の症状には、咳(cough)、のどの痛み(sore throat)、声が枯れる(hoarseness or raspy voice)、鼻水(runny nose)、鼻づまり(nasal congestion)、くしゃみ(sneezing)、微熱(slight fever)、頭痛(headaches)などがあります。

「風邪薬は飲まれましたか?」は「have you taken any medication for a cold?」を使いました。
「a cold」をほかの疾患や症状に入れ替えるだけでさまざまな薬の質問に応用できます。
ちなみに、アメリカで風邪をひいてしまったら、個人的には「Nyquil(ナイクイル)」がおすすめです。ぐっすり眠れて翌朝症状が軽くなります。ドラッグストアにはたくさんの風邪薬が並んでいるので、見るだけでも医療英語の勉強になりますよ。

「今飲んでいる薬はありますか?」は「are you on medication right now?」を使いました。
この「medication」は「drug」に置き換えることはできません。
「are you on drug?」は「クスリで頭いっちゃってる?」という意味になり、患者さんに大変失礼な声掛けになります。

事例の患者さんは、咳などの症状があり風邪薬を内服しているため以下のような答えが返ってくるでしょう。

●I have had a cough, sore throat and raspy voice for weeks. I have taken a medication for a cold but didn’t help me. I still have a cold like symptoms.
(咳とのどの痛み、ガラガラ声が何週間も続いています。風邪薬を飲みましたがよくなりませんでした)

●I am suffering with chronic cough, runny nose, nasal congestion and hoarseness. I thought it was just a cold or allergy but these symptoms never go away.
(慢性的な咳や鼻水、鼻づまり、声枯れがつらいです。単なる風邪かアレルギーじゃないかと思っていましたが、いっこうに症状がよくなりません)


次回は、Acid refluxやGERDの内服指導に必要なフレーズを紹介します。

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