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成澤妹子

昭和大学歯科病院 看護師

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ベーチェット病の重症度基準は何を判断するもの?

ベーチェット病の重症度基準は、ベーチェット病の重症度を臨床症状から5つの段階に分類するスケールです。

ベーチェット病は、口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状を主症状とする全身性炎症性疾患で、寛解と再発を繰り返すのが特徴です。主症状以外にも、副症状として関節炎、血管病変、消化器病変、神経病変、副睾丸炎などを示し、適切な治療を継続しないと重篤な後遺症を残すこともあるため、発症した場合は的確な診断と迅速な治療開始が必要です。

ベーチェット病の重症度基準を用いて、臨床症状から重症度を分類することで、治療方針の速やかな決定につながるだけでなく、医療費助成制度の対象(StageⅡ以上)になるかを確認する際の指標としても役立ちます。

ベーチェット病の重症度基準はこう使う!

ベーチェット病の重症度基準では、ベーチェット病による臨床症状から重症度をスケーリングします(表)。治療開始後の重症度についても評価することができますが、その際は、適切な医学的管理下で治療が行われている状態において、直近6カ月間で最も悪い状態を医師が判断します1)

表 ベーチェット病の重症度基準

Stage内容
眼症状以外の主症状(口腔粘膜のアフタ性潰瘍、皮膚症状、外陰部潰瘍)のみられるもの
StageⅠの症状に眼症状として虹彩毛様体炎が加わったもの
StageⅠの症状に関節炎や副睾丸炎が加わったもの
網脈絡膜炎がみられるもの
失明の可能性があるか、失明に至った網脈絡膜炎およびその他の眼合併症を有するもの
活動性、ないし重度の後遺症を残す特殊病型(腸管ベーチェット病、血管ベーチェット病、神経ベーチェット病)である
生命予後に危険のある特殊病型ベーチェット病である
中等度以上の知能低下を有す進行性神経ベーチェット病である
死亡(a. ベーチェット病の症状に基づく原因、b.合併症によるものなど、原因を記載すること)

注1:StageI・IIについては活動期(下記参照)病変が1年間以上みられなければ、固定期(寛解)と判定するが、判定基準に合わなくなった場合には固定期から外す。

注2:失明とは、両眼の視力の和が0.12以下もしくは両眼の視野がそれぞれ10度以内のものをいう。

注3:ぶどう膜炎、皮下血栓性静脈炎、結節性紅斑様皮疹、外陰部潰瘍(女性の性周期に連動したものは除く)、関節炎症状、腸管潰瘍、進行性の中枢神経病変、進行性の血管病変、副睾丸炎のいずれかがみられ、理学所見(眼科的診察所見を含む)あるいは検査所見(血清CRP、血清補体価、髄液所見、腸管内視鏡所見など)から炎症兆候が明らかなもの。

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