佐藤まりこ
執筆者の記事一覧外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!
さまざまな理由で入院が難しい患者さんに対応して、日帰りの検査や手術を積極的に取り入れる病院や施設が増えています。
患者さんが安心して検査・手術が受けられるよう、その手順・治療の説明を行い、術後の状態管理・看護を実施することは、看護師の重要な役割の1つです。患者さんの不安や苦痛を軽減できるようなかかわりは、治療を受けた患者さんの満足度にも直結します。
そこで今回からは、これだけは知っておきたい! 日帰り検査・手術後の状態管理や看護に必要なフレーズを紹介します。
アメリカの病院で実際に使用されている術後シートの内容に沿って、内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)施行後の術後管理をテーマとしますが、ほかの日帰り手術にも応用できる内容を紹介していきます。
本日のフレーズ
「手術が終わりましたよ。大丈夫ですか?
これからリカバリールーム(回復室)に移動して30分程度術後の観察を行います」
検査や手術が終わった後は、回復室で状態を観察し安静を促します。これからどれくらい観察が必要かを伝えることも患者さんの不安を軽減する声かけにつながりますね。
A Good Example – おすすめのフレーズ
Your procedure is done. Are you alright?
We are going to take you to the recovery room
and carefully watch your vital signs for about half an hour.
「手術が終わりましたよ」は「your procedure is done」を使いました。
「procedure」は日帰りの手術や検査どちらにも使え、「処置」「治療」という意味です。
「~が終わる」は「be done」を使いました。ほかにも「your procedure is finished」や「your procedure is over」などさまざまな言い方があります。
「~に移動する」は「take you to ~」というシンプルな表現を使いました。また、「搬送する」という意味の「transfer」を使って「we are going to transfer you to the recovery room」もいいでしょう。
「術後観察を行う」は「watch your vital signs」を使いました。
医学辞書などを見ると「術後観察」は「post-operative observation」と記載しているところが多く見られますが、実際の医療現場ではこうしたフォーマルな言葉を使うことはほとんどありませんし、患者さんにもわかりづらい表現です。
術後観察とは、主に血圧・脈拍・体温などのバイタルサインを観察し、術後合併症の有無や異常の早期発見に努めることです。「watch your vital signs」や「monitor your vital signs」で十分患者さんに伝わります。また、「carefully」を加えることで“しっかり”術後観察をしていくニュアンスが伝わりますよ。
「30分程度」には「for about half an hour」を使いました。「1時間の半分」=「30分」 です。
「half an hour」と「30 minutes」は同じくらいの頻度で使われていますので、どちらにも慣れておくことをおすすめします。
また、術後観察が3時間の場合は「for about 3 hours」、正午までの場合は「until noon」など応用して使えます。
次回は、術後にしっかり覚醒しているか確かめるときの簡単なフレーズを紹介します。
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