患者さんがご臨終を迎え、本人の人格やその尊厳を失わないよう、ご遺体がケアする人の手を離れるまでケアを行なう「エンゼルケア(逝去時ケア)」。本連載ではそのエンゼルケアの実践法を解説します。
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エンゼルケア(逝去時ケア)とは?目的・手順など
第10回でエンゼルケアのさまざまなシーンをご紹介しましたが、ナースはあらゆる場面で柔軟な判断が重要になってきます。基本あっての柔軟な判断ですから、ここではエンゼルケアの基本の流れ案を紹介します。
エンゼルケアは、可能なケースであれば亡くなる前から看護計画を立てておくとより充実すると思います。例えば気管切開のある方は、気管の部分がカバーできる襟のある服やスカーフを用意するなどの細かい対応がスムーズにできることでしょう。
各流れにおいての声かけ、説明、意向の伺い方などを、予めロールプレイをして検討することをおすすめします。
エンゼルケアの基本の流れ(案)
Ⅰ 療養末期
* 臨終時と臨終以降の看護計画
* ご家族への衣類準備の声掛け
Ⅱ 臨終時
* 臨終告知時の声かけおよびご家族への対応
* ナースの立ち位置確認
* ご家族に一礼
Ⅲ お別れ(お過ごし)の時間
* 患者さん本人とご家族のみでお過ごしいただくための環境整備
* 顔やその周辺から医療器材を外す/椅子などの準備(ご家族のためのスペース確保)/点滴滴下止め
* これから退院まで(orケア対応の終了まで)の、おおまかな説明
「みなさまのみでお過ごしいただきましたあと、主治医から経過説明があり、そのあとお身体の清拭やお着替えをしてお帰りの流れになります」
「30分くらい経ちましたら、またまいります。私たちはスタッフステーションにおります。何かありましたらお声かけてください」
* スタッフ退出
* スタッフステーションにてその後の準備など
Ⅳ 主治医からご家族へ経過説明
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