株式会社QLife(キューライフ)
提供者の記事一覧入職や異動に伴う環境の変化でうまく意思の疎通が図れずに悩む人が少なくありません。
そこで、まずはコミュニケーションを上手に取るための基本姿勢についてアドバイスしましょう。
基本姿勢その1 社会人としての基本的ルールをもっているか確認しよう!
円滑なコミュニケーションには、お互いに「ここまではわかっている」という共通認識が必要です。
その大前提となるのが社会人としての基本的ルールであり、職場ではそれが身についていてこそ初めてコミュニケーションが成り立ちます。
例えば、「新人は先輩がOKを出した手技や処置以外は勝手にやらない」というルールがあるのに、先輩が忙しそうだったからと、勝手に判断してケアしてしまうことがあります。
チームでスムーズに業務を進めるためにも、患者さんに迷惑をかけないためにも、新人がどこまでわかっているのか確認する必要があります。
基本姿勢その2 相手に合わせて伝え方は変えよう!
新人や後輩に何かを伝えようとするとき、大切なのは「どうしたらその人に伝わるか」を考えることです。
そうすると、彼らが育ってきた背景や環境から理解しようとするなど、一緒に働く同僚として自然と接し方が見えてくるでしょう。
また、誰もが自分と同じ考えであるとは限らず、性格や気質、価値観も異なります。
さまざまなコミュニケーションスキルを用いて、相手に伝わりやすい話し方を模索することが、関係性をより良好にするには重要です。
基本姿勢その3 「素」になった無表情の自分を意識する!
コミュニケーションは、表情にも左右されます。
看護師をはじめ医療者は、業務の忙しさから無表情になりがちです。
患者さんの前ではほほ笑んでいられたとしても、ふとした瞬間に「素」の顔に戻ってしまうことはよくあります。
素の顔(無表情)はコミュニケーションが取りにくいという印象を与えかねません。
無表情による相手への影響を考えられるようになるかが、医療コミュニケーションにとって大事な課題でもあるのです。
次ページは「相手を動かすたった2つのコツ」です。
コツ1 相手の立場に立って話す
相手を動かす伝え方の基本は、まずは自分が相手に近づくこと、相手の立場に立って話すことです。
相手に共感していることが伝われば、「じゃあ、やってみようかな」という反応を引き出し、こちらが望んでいる行動を起こしてもらいやすくなります。
社会に出ると、気の合う人とだけつき合えばよかった学生時代とは異なり、自分とは価値観が違ったり、共感しにくい相手と接する場面も多くなります。
患者さんであれば、年齢も社会的地位や生活背景も全く違うタイプの人に対応しなければならなくなるでしょう。
そうした多様性のある患者さんに、例えば糖尿病など生活習慣病の食事指導を行う場合、看護師が「これが一番」という気持ちで伝えたとしたらどうでしょうか。
患者さんは「やらされた」と感じてしまい、一時的に食事に気をつけたとしても長続きはしません。
患者さんの生活背景を知り、その人に合った方法を提案することで、初めて自分へのアドバイスとして納得できるのだと思います。
これは、職場の人に対しても同様です。
先輩や同期、後輩の中には、自分とは考えや価値観が違う人もいるでしょう。その場合、相手に苦手意識をもつよりも、一緒に働くことで新たな考えを学ぶことができると切り替えれば、その人への接し方や話し方が変化し、コミュニケーションはぐっとよいものになります。
コツ2 正しい言葉遣いで話す
そのためには基本となる正しい言葉遣い、話し方を身につけることも重要です。
話している内容には共感してもらえそうなのに、言葉遣いが間違っているために拒否されたり、反感を買ってしまっては元も子もありません。
目上の人に敬語が使えるか、職場内と外部の人への言葉の使い分けができるかなど、日頃の自分自身を振り返ってみてはいかがでしょうか。
(『ナース専科マガジン』2015年4月号から改変利用)
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