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第10回 浮腫があるのに、脱水のため水をほしがる患者さん(その2)のサムネイル画像
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高梨あさき

順天堂大学医療看護学部/大学院医療看護学研究科 講師

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今回の事例では、いくつかの症状がある患者さんをどう捉え、アセスメントしていけばよいのかを考えます。


今回の事例
【脱水の患者さんのアセスメント、どうする?】

ICUで緊急入院された熱中症の患者さん。夏の暑い部屋で空調設備もなく倒れていたところを発見され、運ばれてきました。 熱中症以外にも栄養状態が悪く、水分だけでなく食事も摂取されていませんでした。高度貧血と脱水があり、輸血と補液を開始。輸血を行ったことで、貧血はある程度改善され、その後は補液のみを行いました。飲水制限はありませんでした。尿が出ていないため過度の飲水で、浮腫が出現。それでも口渇が強く、飲水を希望されています。

→あなたならこんなときどうする?


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●浮腫があるのに、脱水のため水を欲しがる患者さん(その1)

山内先生の解説を先に読みたい方はこちら
●山内先生の解説


この事例の患者さんがどのような状態であると考えているのか、またそれを確認するためにどこを見るのかについて、みなさんのコメントを紹介します。

質問

(1)患者さんはどのような状態と考えられるか
(2)それを確かめるためにどこを見るか

みなさんの回答

回答者数は271人です。

(1) この症状からは、まだ脱水状態が続いていると考えます。脱水が改善されれば、尿も出るでしょうし、浮腫も改善されると考えます。
(2)まず、バイタルチェックです。脱水であれば、脈拍が増えるでしょうし、熱も出ます。貧血であれば血圧は低いでしょう。全身状態としては、皮膚が乾燥していないか、浮腫がどの部分にどの程度でているか、訴えられるのであれば、口渇の有無、倦怠感、見当識障害がないか確認します。(まりもさん)

(1)極度の脱水、栄養状態不良のため、輸血と補液を行っているが、栄養状態の改善がなく、低アルブミン状態は継続していると考える。また、糖新生が働き、体内への乳酸値の蓄積、高度脱水による各種臓器の侵襲によりAKIの可能性があり、無尿の持続は状態悪化を来す可能性がある。膠質浸透圧作用が弱く、血管内からサードスペースへ水分シフトしていること、侵襲から全身の炎症性反応を来し、血管内皮細胞の膨化、開大を招き、サードスペースへ水分がシフトしていること、この2点が、現在の血管内脱水及び無尿の原因と考える。
(2)モニター・尿量・尿の性状・精神状態・口唇や皮膚の湿潤状態・末梢循環(ねーさんさん)

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