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岸本陽子

聖路加国際病院 麻酔科 周麻酔期 看護師

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「セクハラ」にあたる行為は多岐に渡る

1989年に日本で初めて性的いやがらせに関する訴訟が行われ、そこから「セクシャルハラスメント(セクハラ)」という言葉が浸透し始めました。その後、1997年の改正男女雇用機会均等法により、女性労働者へのセクハラ防止のため、事業主に対して雇用上の管理が義務づけられました(2006年に男女労働者へと拡大)。

そのおかげで、例えば、「イライラしてるね。今日、生理中なの?」と、こんな言葉を男性が女性に投げかけた瞬間、「セクハラ」だと叫ぶことができるようになりました。このほか、「オペ室の〇〇さんと脳外の〇△さんは付き合っているらしいよ」などの噂話を流したり、女性から男性に向かって「もう彼女と付き合って長いんだから、そろそろ結婚しなさいよ」などと言ったりするのも「セクハラ」にあたります。女性が女性に対して「昨日と同じ服だね、どうしたの?」なんていうのも、「セクハラ」です。「男のくせにだらしない」や「女性は機械オンチだから仕方ないか」などという言葉もNGです。自分の好みの男性に「壁ドン」されるのはよくても、苦手な上司にされたらただの暴力になりますし「セクハラ」です。

「大げさだな」と思うこともありますが、「セクハラ」という言葉が浸透してきたおかげで、女性が身体を触られるなどの行為が、昔よりもずいぶんと減ったのではないかという気がしています。また、ほかのハラスメント行為にも注目が集まるようになった背景には、約30年前に起こった「セクハラ」訴訟の一件が皮切りになったと考えられます。

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(ナース専科2018年6月号より転載)

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