CAGEは何を判断するもの?
CAGE(アルコール依存症スクリーニングテスト)とは、アルコール依存症のスクリーニングを行う指標の一つです。名称は質問項目(cut down、annoy、guilty、eye opener)の頭文字をとったもので、欧米を中心に広く使用されており、適切な医療や支援へのアクセスに役立っています。
同じくアルコール依存症のスクリーニングをするためのスケールとしては、新KASTやAUDITなどもありますが、中でもCAGEは、質問事項に対する回答の対象期間が定められていないため、調査時点までの全生涯にわたる評価が可能です。
高齢者を対象とした問題飲酒のスクリーニング1)、2)やアルコール依存症の早期発見に役立ち、他のスケールよりも質問項目が少なく簡便に評価できるため、職場健診や社会的なアルコール問題の実態把握などで用いられることもあります。
CAGEはこう使う!
CAGEは、回答の対象期間が定められておらず、全生涯における経験に基づいて回答します。具体的には、4つの質問に対して「ある」「なし」で回答します(表)。
4項目のうち、2項目以上が「はい」の場合は、アルコール依存症の可能性が高いとされ3)、専門的な検査を受ける必要があります。
表 CAGE
CAGEの結果を看護に活かす!
アルコール依存症は、肝障害など健康面に影響を与えるだけでなく、家族も含めてさまざまな社会的問題を引き起こす疾患です。そのため、CAGEなどのスケールを用いて早期段階で発見し、適切な医療や支援につなげていくことが大切です。
アルコール依存症が疑われる患者さんの看護では、スケーリングにより患者さんの状態を正しく把握したうえで、行動変容を促したり、健康観察を行えるとよいでしょう。特に、CAGEで2項目以上が該当する場合はアルコール依存症の可能性が高く、決められた治療方針を守れずに飲酒行動をすることもあり、注意が必要です。
また、アルコール依存症が疑われる患者さんは、肝炎や肝硬変、糖尿病、うつ病など、何らかの合併症をもつことも多いため、健康状態を正しく把握することが求められます。
引用・参考文献
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