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川名典子

杏林大学医学部付属病院看護部 精神看護 専門看護師

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延命・蘇生、治療に関して患者さんと家族の意見が違っているとき、双方の意見を聞いている看護師はどうかかわればよいのでしょうか。何を尊重すればいいのかを考えていきます。


Q. ターミナル期にあるケースで、患者さん自身は延命・蘇生を希望していないのですが、家族が納得していません。患者さんの意識レベルが下がったときのことを考え、看護師は事前にどのようにかかわるべきでしょうか。

A. 患者さんが明確な意思表示をされているなら、最大限尊重しましょう。

言葉にできない気持ちをくみ取る

意思決定能力のある患者さんが、自身で「延命・蘇生を希望しない」と明確にされている場合は、その意思を最大限に尊重することが患者さんの「自律」の尊重につながります。病状から今後の経過を予測し、意識レベルが下がり意思決定能力が失われてしまう前に、患者さん自身の意思や家族の意向をしっかり確認しておくことは重要です。

また、たとえ十分な説明を受けたとしても、患者さんが告知などを受け入れるには時間がかかります。さらに「どのような最期を過ごしたいか」を患者さん自身が決定できたとしても、その後の葛藤から気持ちが揺れ動くケースは少なくありません。その過程で、言葉が少ない、何だかぼんやりしているなど小さな変化を見逃さないこと、本人の受け入れが現実とかけ離れていないかなど、言葉にできない思いをくみ取ることが大事なケアとなります。

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