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小林陽子

東京都健康長寿医療センター 皮膚・排泄ケア 認定看護師

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ここ数年で、増えてきた患者さんを「患者様」「○○様」という呼び方。
病院としての方針とはいえ、実際に患者さんと接していると「様」をつけて呼ぶことに違和感がある人もいるのではないでしょうか。
今回は、そんな呼び方に対するお悩みについて答えていきます。


Q. 自分の病院では、基本的に、患者さんの総体的な呼称は「患者様」に、呼びかけるときは「○○様」に統一していますが、どうしても違和感があります。やはり「様」がよいのでしょうか。

A. 患者さんあっての看護の仕事だと再認識することで、素直に呼びかけられるようになります。

なぜ、違和感があるのかを考えてみる

医療現場での研修の際には、このような質問が必ず出てきます。私はいつも、「なぜ違和感があるのか考えてみましょう」と問いかけることにしていま す。「様」がなじまないと感じる根底の一部には、「治療をしてあげている」という思いがありはしないでしょうか。無意識のうちに「病気をもっているかわい そうな人を助けてあげている」という目線になってはいないでしょうか。

しかし、よく考えてみてください。皆さんが看護師として技術を磨き、経験を積み、プロとして成長できる場を与えてくれているのは、ほかならぬ患者さんなのです。仕事にやりがいを感じていられるのも、その仕事で収入を得ているのも、すべては患者さんあってのことです。考えれば当たり前のことですが、人はつい忘れてしまいがちです。そんな忘れがちなことをいつも心に留めておくためにも、「様」という呼び方は有効だといえます。

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