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症状の聴取を英語でするには?[循環器科編24]のサムネイル画像
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外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!


患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされましたか?」から始め、症状を聞いて患者さんにおこっている健康問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態の把握が必要ですね。
今回は、急性心筋梗塞の症状の聴取に必要なフレーズを紹介します。

急性心筋梗塞の治療のPOINTは、早期診断と早期治療です。
急性心筋梗塞の患者さんが、来院してから冠動脈の閉塞部位の再灌流までの時間:DTBT(Door To Balloon Time)は、循環器のガイドラインにより90分以内が望ましいとされています。DTBTが早ければ早いほど救命率は上がり、その後の社会復帰に影響を及ぼします。

看護師は、すぐにバイタルサインの測定と12誘導、点滴ラインの確保や心筋梗塞の初期治療として知られるMONA(モルヒネ、酸素、硝酸薬、アスピリン)1)投与の準備・実施を行います。同時にOLDCART2)に沿った症状のアセスメントを行います。

以下の事例にそって、急性心筋梗塞症状の把握に必要なフレーズを紹介します。


事例:70歳・女性
買い物帰りに突然の胃部不快感と圧迫感を感じ、数回嘔吐する。帰宅後に市販の胃薬を服用するが症状は改善せず、顔面蒼白・額からの汗が止まらないため、夫と共に救急外来を受診した。


本日のフレーズ

「吐きそうだったり、くらくらしたり、息苦しさはありませんか?
体の酸素の量が低いので酸素マスクをつけますね。心電図をとりますね。
ベッドに横になってください。検温と点滴もしますね」

女性の心筋梗塞は、4割以上が胸痛を訴えないと言われています。心筋梗塞のサインを見逃さないよう、心筋梗塞の前駆症状といわれる嘔気、めまい、呼吸困難の症状の有無を確認しましょう。

さて、みなさんはどう英語で表現しますか?


1)MONAとは、Morphine, Oxygen, Nitrate, Aspirinの頭文字をとった心筋梗塞の初期治療です。
2)OLDCARTとは、Onset(発症),Location(症状のある部位),Duration(症状のある持続時間),Character(症状の性質), Aggravating/Alleviating factor(増悪・軽減要因),Radiation(症状の広がり),Timing (症状がいつ起こるのか) の頭文字をとった症状のアセスメントツールです。

おすすめのフレーズ

Do you feel nauseated or wobbly? How about breathlessness?
Your oxygen level in your body is low. I will put an oxygen mask on your face.
I am going to take your EKG.
Please lie flat on your back for me. Let me take your vital signs and start an IV as well.

典型的な心筋梗塞の症状である胸痛がなく、事例の患者さんのように胃部不快感や嘔気・嘔吐が主訴であると、消化器系の疾患をまず疑ってしまいます。しかし、顔面蒼白や冷や汗の症状を伴っている場合には、「循環器か?」と疑い、さらに血液の循環が悪くなって起こる吐き気やめまい・呼吸困難の症状を把握していきましょう。

「吐きそう」は「feel nauseated」を使いました。
ほかにも「feel sick」や、「 吐く」という意味の「vomit」「throw up」などを使って、「feel like vomiting」「feel like throwing up」などにしてもいいでしょう。
心筋梗塞症状④に嘔気・嘔吐の英語表現を詳しく載せていますので、ぜひこの機会に復習をおすすめします。

「くらくらする」は「wobbly」を使いました。「wobbly」は「不安定でクラクラする」という意味です。他にも「feel dizzy」や「lightheaded」などさまざまなめまいの表現があります。
不整脈の症状③④にめまいの英語表現を詳しく載せていますので、ぜひこの機会に復習をおすすめします。

「息苦しさ」は「breathlessness」を使いました。
医学辞書に息苦しさや呼吸困難は「dyspnea」と載っていますが、「breathlessness」や「difficulty breathing」が患者さんには伝わりやすい表現です。

「体の酸素の量が低い」は「your oxygen level in your body is low」を使いました。
臨床では、サチュレーションモニターという手軽な医療機器を使って体の酸素の量を測定します。医療者は「サチュレーション」や「サット」などと略して日常的に使っていますが、初めて聞く患者さんには何のことだかわからないので、伝え方には注意が必要です。

「心電図をとりますね。横になってください」は「 I am going to take your EKG. Please lie flat on your back for me 」を使いました。
「横になる」は「lie flat」を使いましたが、「lie down」や「lie down on your back」も同じ意味で使えます。

「検温と点滴もしますね」は「I am going to take your vital signs and start an IV as well.」を使いました。

「IV(アイヴィー)」とは「Intravenous」の略語で、「静脈(の)」「点滴(の)」という意味です。


次回は、服用した薬についてたずねるフレーズを紹介します。

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