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症状の聴取を英語でするには?[循環器科編59]のサムネイル画像
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外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!


患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされましたか?」から始め、症状を聞いて患者さんに起こっている健康問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態の把握が必要ですね。
今回は、心不全の症状の聴取に必要なフレーズを紹介します。

心不全(heart failure)とは、心臓のポンプ機能が低下して、全身に血液を送り出すことができなくなった結果、息切れ、呼吸困難、むくみなどの症状が出現した状態をいいます。
心不全はきちんと治療をしないと、再発を繰り返し、徐々に進行して重篤化します。医療従事者だけではなく、患者さん本人やご家族が、病気をきちんと理解し治療に参加することが大切です。
心不全の治療法は、①症状を軽くする治療、②心不全の原因を治す治療、③心筋や血管を保護する治療、④生活指導の介入など心不全悪化のきっかけを取り除く治療、の4つに分類されます。
看護師は、OLDCARTに沿った心不全症状のアセスメントを行い、迅速な状態把握と全身観察に努めます。

本日のレッスン

主な心不全の原因(Causes of Heart Failure)<前編>

心不全が起こる原因はさまざまです。心臓の筋肉の障害や心臓の奇形など「心臓の機能に原因がある場合」から、全身の疾患や外的な要因など「心臓の機能以外が原因となる場合」もあります。
心不全の原因を知っておくと、患者さんへの問診時、特に注意すべき症状を見逃さず、必要な情報を聞き逃さないスキルにつながります。

今回から2回にわたり、14の主な心不全の原因とその病態を紹介します。
前編は、主な心不全の原因が「心臓の機能にある場合」を紹介します。


*OLDCARTとは、Onset(発症)、Location(症状のある部位)、Duration(症状のある持続時間)、Character(症状の性質)、Aggravating/Alleviating factor(増悪・軽減要因)、Radiation(症状の広がり)、Timing(症状がいつ起こるのか)の頭文字をとった症状のアセスメントツールです。

心不全の原因が心臓の機能にある場合

1.虚血性心疾患(Coronary Artery Diseases: CAD)
心不全の原因でもっとも多いのが、虚血性心疾患(CAD)です。
虚血性心疾患(CAD)は、一般的に心臓発作(Heart Attack)といわれます。
心臓に血液を送っている動脈が狭窄あるいは閉塞する、狭心症(Angina Pectoris: AP)や心筋梗塞(Myocardial Infarction: MI)を指します。
虚血性心疾患(CAD)によって心臓自体に血液が回りにくくなると、心臓の筋肉の収縮力が弱まり、全身に血液を送り出すことのできない心不全が起こります。

2.心筋症(Cardiomyopathy)
心筋症は、心臓の筋肉が障害され、心臓のポンプ機能が低下する病気です。
心筋症は、肥大型心筋症(Hypertrophic Cardiomyopathy: HCM )と拡張型心筋症(Dilated Cardiomyopathy: DCM)に分類されます。
肥大型心筋症(HCM)は、左心室が分厚くなり、心室が十分に拡張できなくなった結果、心臓のポンプ機能が低下して、心不全が起こります。
拡張型心筋症(DCM)は、原因不明の病気で、心臓の筋肉の収縮力が落ちて、左心室の壁が薄くなり、心臓のポンプ機能が低下して、心不全が起こります。

3.心筋炎(Myocarditis)
心筋炎は、心臓の筋肉がウイルス感染(Viral infection)によって炎症を起こす病気です。
心筋炎は、数日間風邪のような症状を訴えたあと、心筋梗塞のような胸痛に襲われ、心不全や重度の不整脈、ショック症状に至ることがあります。

4.弁膜症(Valvular Heart Disease)
弁膜症は、心臓の弁がうまく動かなくなる病気の総称です。
弁膜症は、弁の開きが悪くなって血液が流れにくくなる「狭窄症(Valvular Stenosis)」と、弁がうまく閉まらず血液が逆流する「閉鎖不全症(Valvular Regurgitation)」の大きく2つに分れます。弁の障害が強くなると、心臓は肺や全身へ十分な血液を送れなくなり、心不全が起こります。

5.不整脈(Arrhythmia)
心臓のリズムに異常が起こると、全身に血液を送り出すことができなくなり、心不全が起こりやすくなります。主な不整脈の種類については、循環器科編28・29を参照してください。

6.先天性心疾患(Congenital Heart Defect: CHD)
「congenital」とは、「生まれつきの、先天性の」という意味です。
先天性心疾患は「Congenital Heart Defect(CHD)」や「Congenital Heart Disease(CHD)」といいますが、「Congenital Heart Defect(CHD)」がより正確な言い方です。
生まれつき心臓の奇形など心疾患があると、心臓のポンプ機能が弱まり、心不全に至ることがあります。
主な先天性心疾患(CHD)を紹介します。
・心室中隔欠損症 Ventricular Septal Defect(VSD)
・心房中隔欠損症 Atrial Septal Defect(ASD)
・動脈管開存症 Patent Ductus Arteriosus(PDA)
・ファロー四徴症 Tetralogy of Fallot
・肺動脈狭窄症 Pulmonary Stenosis(PA)


次回は、心不全の原因(Causes of Heart Failure)<後編>を紹介します。

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