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症状の聴取を英語でするには?[循環器科編73]のサムネイル画像
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外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!


患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされましたか?」から始め、症状を聞いて患者さんに起こっている健康問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態の把握が必要ですね。
今回は、心不全の症状の聴取に必要なフレーズを紹介します。

心不全(heart failure)とは、心臓のポンプ機能が低下して、全身に血液を送り出すことができなくなった結果、息切れ、呼吸困難、むくみなどの症状が出現した状態をいいます。
心不全はきちんと治療をしないと、再発を繰り返し、徐々に進行して重篤化します。医療従事者だけではなく、患者さん本人やご家族が、病気をきちんと理解し治療に参加することが大切です。
心不全の治療法は、①症状を軽くする治療、②心不全の原因を治す治療、③心筋や血管を保護する治療、④生活指導の介入など心不全悪化のきっかけを取り除く治療、の4つに分類されます。
看護師は、OLDCARTに沿った心不全症状のアセスメントを行い、迅速な状態把握と全身観察に努めます。

本日のレッスン

主な心不全の症状(Symptoms of Heart Failure)(13)

心不全の代表的な症状には、動悸や息切れ、呼吸困難、むくみなどがあります。
これらの症状は、(1)心臓のポンプ機能が低下して、血液を全身に送り出すことができないことで起こる症状と、(2)全身の血液がスムーズに流れず、血液の渋滞=うっ血から起こる症状に分けて説明することができます。さらに、(2)については、「左心不全による肺うっ血の症状」と「右心不全による症状」に分けることができます。

今回は、右心不全による症状を紹介します。


*OLDCARTとは、Onset(発症)、Location(症状のある部位)、Duration(症状のある持続時間)、Character(症状の性質)、Aggravating/Alleviating factor(増悪・軽減要因)、Radiation(症状の広がり)、Timing(症状がいつ起こるのか)の頭文字をとった症状のアセスメントツールです。

右心不全による症状 (Right-sided heart failure)

「右心不全」は「right-sided heart failure」です。右心は全身に血液を送り込む役割を担っているため、右心不全になると体中の血液の流れが悪くなり、全身がうっ血状態となり、以下のような症状が出現します。
ただし、右心不全の症状が出現しているほとんどの患者さんは、左心不全を合併しており、前回紹介した肺うっ血症状がみられます。

4.体重増加(Weight Gain)
右心不全により全身の血液がスムーズに流れなくなると、全身に水が溜まりはじめます。1週間に2~3kg以上の急激な体重増加があり、下肢に浮腫を認める場合には、心不全の可能性を考えます。
「体重増加」は「weight gain」です。
心不全を疑う「体重増加」を表わす例文を紹介します。

●I was diagnosed with heart failure a year ago and my doctor told me to monitor my weight everyday. Today I noticed that I have gained weight 3kg for a week.
(1年前に心不全と診断されて、先生から毎日体重を測るように言われました。今日、1週間で3kg体重が増えていることに気づきました)

●I feel very tired all the day. My weight is gaining rapidly even though I have poor appetite and upset stomach.
(1日中ひどい疲れを感じます。食欲もなくお腹の調子も良くないのに体重がやけに増えています)

●I noticed that my feet and ankles start swelling and my face is puffy. This morning I went to gym and checked my weight. I gained weight 3kg in 3 days.
(足や足首がむくみ始めて、顔も腫れぼったいです。今朝、ジムに行って体重を測ったら、3日で3kg太っていました)

5.夜尿(Nocturia)
右心不全により全身の血液がスムーズに流れなくなると、夜間に何度もトイレに起きる夜間頻尿の症状が起こりやすくなります。昼間は、足を下にしているので血液が足に溜まりやすくなります。夜間に横になると、一気にその血液が心臓に戻り、大量の尿が作られるために夜間頻尿が起こるといわれています。
下肢に浮腫があり、夜間頻尿の訴えがある場合には心不全の可能性を考えます。

「夜間頻尿」は「nocturia」です。
心不全を疑う「夜間頻尿」を表わす例文を紹介します。

●I need to wake up to pee at least 3 times at night even though I don’t drink much water.
(そんなに水を多く飲んでいるわけではないのに、夜、少なくても3回はおしっこに起きます)

●My legs are getting swollen so I sleep with a pillow to keep my legs elevated. But I often wake up the middle of the night with trouble breathing and feeling the urge to urinate.
(足がむくんできたので枕を使って足を挙げながら寝ていますが、息苦しさやトイレに行きたくなって夜中に何度も起きることがあります)


次回は、右心不全による症状:頸動脈の怒張を紹介します。

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