樋坂章博
解説者の記事一覧設定した予定量や流量を自動的に投与する輸液ポンプ・シリンジポンプは、非常に便利な医療機器。
しかし、使い方を誤ると正しく機能しないケースが多々あります。
ここでは扱い方のコツ、よくあるトラブルの回避術を紹介します。
トラブル(1)アラームに関するトラブル
- アラームが鳴りっぱなしになる!
- 閉塞アラームが頻回に鳴るorまったく鳴らない!
- 注意しているのに気泡アラームか鳴る!
考えられる原因を≪セルフチェック≫
- ポンプやセンサーに薬液が付着していませんか?
- チューブやクレンメの設定位置に問題はありませんか?
- 閉塞時に正しい手順で原因の除去と再開操作をしていますか?
- 小児で使っていた圧の感度のまま成人に使用していませんか?
- 点滴筒の液面が低くなっていませんか?
- 点滴ラインとポンプを併用していませんか?
- 輸液を常温に戻して使用していますか?
ここを押さえる!アラームのトラブル回避術
■作業後や開放直後のアラームに注意
実際に閉塞が起こって閉塞アラームが鳴る原因としては、
- 体位変換をした際にチューブが折れ曲がるケース
- 輸液開始時やチューブ交換時、アラーム対応後に、クレンメ・三方活栓・チューブロックなどの確認をし忘れてポンプのドアを閉じたケース
などが考えられます。
■意外と多い!汚れが原因のアラーム
ラインを確認して問題がないのに閉塞アラームが鳴る、というトラブルで考えられるのは、圧力の上昇や閉塞を感知する部分が薬液で汚れていることです。
このケースでの一番の対策は、ポンプの外部だけでなく、内部も常日頃からきれいにしておくこと。
同様に、気泡を抜いたのに気泡アラームが鳴るケースも、検出部の汚れなどが原因の可能性があります。
■閉塞感度は確認していますか?
小児科病棟では、皮下の薬剤漏れを早めに検知する目的で閉塞感度を上げて使用することが多く、成人でそのまま使用すると、閉塞アラームが頻回に鳴りやすくなります。
小児科病棟だけ限定にするか、多くの病棟に貸し出しする場合には臨床工学技士など特定の担当者が一括してチェックすることをお勧めします。
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