さまざまな病態によって現れ、褥瘡の発生や悪化の原因ともなりうる浮腫。日常の看護でも、最も頻繁に出合う症候のひとつではないでしょうか。
一口に「浮腫」といっても、その原因は多岐にわたり、臨床的にも急を要するものから経過を見てよいものまで、その意義はさまざまです。
仮に「浮腫をきたす疾患」といった長大なリストを見せられても、なかなか覚えきれるものではありません。
しかし、一見バラバラにみえる浮腫の原因にも、それらを貫く共通のメカニズムがあります。浮腫を深く理解して頭を整理することは、生理学の基礎知識を総復習することにもなります。
目の前の浮腫の患者さんの体の中で、どんなことが起こっているのか、可能なかぎり正確にイメージできるような看護師を目指しましょう。
▼浮腫についてまとめて読むならコチラ
【浮腫とは?】浮腫のメカニズムと治療・ケア
なぜ浮腫は問題となるのか?
浮腫とは、いわゆる「むくみ」が見られる状態です。多くは下肢に見られますが、上肢や眼瞼など、さまざまな部位に生じます。その仕組みについては後ほど詳しく解説しますが、臨床的に浮腫はなぜ問題となるのでしょうか?
もちろん、患者さん自身が「体に水が溜まっている」と自覚して不快に感じる、という点は軽視すべきではありません。しかしそれ以上に、浮腫の背景には重要臓器(肝・腎・心など)の障害が隠れていて、速やかな治療を要することがしばしばあるため、日々の看護においても充分な観察が必要なのです。
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