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井村沙耶花

横浜南共済病院 呼吸器内科病棟 がん化学療法看護 認定看護師

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2月9、10日に、パシフィコ横浜にて「第11回日本フットケア学会/第5回日本下肢救済・足病学会 合同学術集会(会長:埼玉医科大学・市岡滋さん)」が開催されました。フットケアに関するさまざまな内容の講演が行われ、今回はその中から教育講演「糖尿病治療の最前線ー足病変予防・治療のための基礎知識ー」をレポートします。講演したのは、かなもり内科・院長の金森晃さんです。


増え続ける2型糖尿病患者さん

はじめに金森さんは「2型糖尿病患者さんは右肩上がりに増加している」と現状について話しました。その上で2型糖尿病の治療の基本である食事療法、運動療法、薬物療法について、それぞれ事例やエピソードを交えながら解説していきました。

糖尿病治療の基本 食事療法と運動療法と薬物療法

食事療法では「食べ過ぎないで、腹八分目にする」と伝えるだけでは不十分で、食品交換表を使って具体的に指導することが大切と話しました。それでも、おいしいものが安く簡単に食べられる現代では、食事療法を守り続けることは難しいのではないかといいます。さらに、運動療法に関しても糖尿病に有効なほどの運動を実施することは難しいと話しました。

そこで、実施されるのが薬物療法です。しかし、糖尿病治療に用いられる薬剤は、経口薬やインスリン製剤など作用機序や作用期間が違うものがたくさんあり、選択が難しいと金森さんはいいます。

※次ページは、スルホニル尿素薬とDPP4阻害薬についてのお話です

教育講演の様子

教育講演は立ち見が出るものもあるほど。医療従事者のフットケアへの関心の高さが伺えました

2型糖尿病の治療に必要なのは生活習慣の指導・支援+薬+α

今回は、数多くある糖尿病治療薬の中から、スルホニル尿素薬とDPP4阻害薬について詳しく解説されました。まず、治療薬を選ぶ大前提として、"インスリンの分泌不足があるのか""インスリンの作用不足があるのか"を判断し、病態に合わせた経口血糖降下薬を選択することが大切と話しました。

「日本人はインスリン分泌能が低いため、著しい肥満でなくても糖尿病になりやすい傾向にあります。ここが欧米人と違うところです」と金森さん。

こういった理由から、インスリン分泌促進薬が日本人の糖尿病患者さんの多くが必要となるのではないかと解説。そこで使用されてきたのが、スルホニル尿素薬ですが、このスルホニル尿素薬には欠点があり、「しっかり血糖値をコントロールするほど、低血糖になりやすい」とデメリットを指摘し、そこで開発されたのがDPP4阻害薬であると紹介しました。糖尿病治療薬については、「治療薬は、一人ひとりの病態に合わせて選ぶことと、一つの薬に固執しないことも大切です」と締めくくりました。

最後に「糖尿病の治療は、医師や看護師が熱心に誠意を込めて頑張れば、良い結果が出る」といい、さらに急に血糖コントロールができるようになった患者さんのエピソードを紹介し「患者さんの治療に対するモチベーションも大切。2型糖尿病の治療は、生活習慣の指導・支援+薬+α」が必要と解説しました。

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