これまで透析看護に目が向きがちだった腎不全看護の分野に、新たに導入されたCKD(慢性腎臓病)の概念。
これが、今後の看護をどのように変えていくのか、これまでとの違いやこれからすべきことについて解説します。
透析患者数とともにその予備群も増加
これまで慢性腎不全は、Seldinの病期分類により
- ● 腎予備能力減少期(腎予備能低下)
- ● 代償性腎不全期(腎機能障害期)
- ● 非代償性腎不全期(腎不全期)
- ● 尿毒症期
に分けてその進行をとらえることが多く、一般的には「血清クレアチニン値2mg/dL以上」が持続していることを慢性腎不全の目安として判断していました。
しかし、クレアチニン値は性別や年齢によって変化することから、必ずしもそれがあてはまるとは限らず、血清クレアチニンが2mg/dL以下であっても腎臓に障害が生じるケースがないとはいえませんでした。
また、主な腎疾患は自覚症状に乏しいため、早い段階で患者さんが受診することも少なく、発見や治療開始が遅れてしまうことにより進行してしまい、腎臓の機能が低下し透析療法が導入されるケースも多くなります。
こうして一定以上腎機能が低下してしまうと、維持することはできても回復することはできません。そのため機能低下が進まないうちに治療することが重要となるのです。
2008年12月末時点で、慢性透析療法を実施している患者さんの数は28万2622人。前年よりも7503人増加しており、02年以降でみると毎年約7000縲怩P万人の幅で増えています。一方、08年に新たに透析療法を導入した患者さんは3万7343人を数えています。患者数と導入患者数の差は、透析患者死亡数によるものです。
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