患者さんが楽に呼吸ができるようにサポートしていくことが看護師の重要な役割の一つ。そのためには、どんな呼吸をしているのかを把握しなければいけません。人工呼吸器装着下で患者さんの呼吸をどのように補助するのか、それを決めているのが換気モードの設定です。
“ どのくらい” の基準を決める量規定と圧規定
人工呼吸器の換気モードは、患者さんの自発呼吸の有無や状態によって選択されます。そして強制換気時にどのくらいガスを送るか、その“どのくらい”を量によって設定するのか、圧によって設定するのか選択されます(換気モードによっては圧だけの場合もある)。各モードの解説に入る前に、この量規定と圧規定について解説しましょう。
簡単にいうと、例えば、1回換気量が500mLといった場合、1回換気量500mLを送気すると決めるのが「量規定」、圧の値を決めて送気した結果、1回換気量が500mL得られたのが「圧規定」です。つまり、量を決めて送気するのか、圧を決めて送気するのかという違いです。
初期の人工呼吸器では主に量しか規定できませんでしたが、技術の進化とともに、圧規定が可能な機器が開発されました。どちらを選択するかは医師の治療戦略によりますが、最近では、圧を規定することで、過剰な加圧による肺の圧損傷を防ぐことができるためARDS(急性呼吸促迫症候群)などの重症の疾患の場合、圧規定のほうがベターだとされています。
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