
中野文江
解説者の記事一覧1~4号液はどう使い分けている?
低張性の電解質輸液製剤には、1号液(ソリタ®T1号)、2号液(ソリタ®T2号)、3号液(ソリタ®T3号)、4号液(ソリタ®T4号)があります。投与すると主に細胞内液に分布します。
その違いは、生理食塩液を5%ブドウ糖液で割った割合と電解質の含有量です。それにより、下図のように使い分けられます。

低張電解質輸液製剤の違い
(飯野靖彦:一目でわかる輸液 第3版、メディカル・サイエンス・インターナショナル、P44、2013.より一部引用改変)
1~2号液
生理食塩液を5%ブドウ糖液で1/2 ~ 2/3に希釈したものです。
1号液(開始液)
病態が明確となっていない脱水の患者さんなどに対して、識別前に投与されます。Kを含んでいないので、腎機能が低下した患者さんへの投与も可能です。
2号液(脱水補給液)
KとPが添加された輸液製剤。細胞内液、細胞外液の電解質補正のために投与されます。
3~4号液
生理食塩液を5%ブドウ糖液で1/3 ~ 1/4分に希釈したものです。
3号液(維持液)
経口摂取が不十分な場合に、水・電解質の維持輸液を目的として投与されます。Na以外にK、P、Mgなどが含まれ、3号液を2000mL/日を投与すると、1日の最低限の必要量を維持することができます。ただし、Kが含まれているので、腎機能が低下している患者さんへの投与では、尿量の観察が必要になります。
4号液(術後回復液)
KとPを含まず、主に電解質補正の必要がない水分補給を目的に投与されます。3号液適応の患者さんに対して、Kを投与したくない場合に使用するほか、術後の早期輸液、腎機能障害、新生児や乳幼児、高齢者に適しています。
ココをおさえる!
1号液~4号液は生理食塩液を5%ブドウ糖液で希釈している割合が違うということは、
●細胞外液への分布 → 1号液・2号液 ≧ 3号液・4号液
●細胞内液への分布 → 1号液・2号液 < 3号液・4号液
(『ナース専科マガジン』2013年10月号から改変引用)
次回は「輸液指示受けで確認するポイント」について解説します。
\ この記事をシェアする /














