佐藤まりこ
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外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!
患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされました?」から始め、症状を聞いて患者さんに起こっている問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態を把握することが必要です。
今回も、主な食道の疾患:胃酸の逆流と胃食道逆流症の原因・症状・事例を紹介します。
胃酸の逆流(acid reflux)は、胃液や胃の内容物が食道に逆流して、胸やけなどの症状を引き起こす現象です。この逆流によって食道粘膜が傷つくと逆流性食道炎(reflux esophagitis)という疾患になります。
胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease)とは、週2回以上のacid refluxによる胸やけなどの不快な症状が続く疾患をいいます。頭文字をとってGERD(ガード)と呼びます。
Acid refluxやGERDは、命にかかわるような疾患ではありませんが、近年増加傾向にあり、食事が楽しめない・ぐっすり眠れないなど、生活の質(QOL)に影響を及ぼします。
多くの患者さんは、生活習慣の改善や内服治療によって症状が改善するため、教育的なかかわりや支援が重要になります。
本日のレッスン
代表的な胃酸の逆流と胃食道逆流症の症状(Symptoms of acid reflux and GERD)⑤
代表的なAcid refluxやGERDの症状を知ることは、患者さんへの問診時に、注意すべき症状を見逃さず、必要な情報を聞き逃さないスキルにつながります。
代表的なAcid refluxとGERDの症状を紹介します。
代表的な胃酸の逆流と胃食道逆流症の症状(Symptoms of acid reflux and GERD)⑤
代表的なAcid reflux やGERDの症状には、典型的な食道の症状と食道以外の症状があります。
今回は、食道以外の症状:「胃もたれ・胃のムカムカ・膨満感」と「頻回なゲップ」を紹介します。
8.胃もたれ・胃のムカムカ・膨満感
食べ過ぎや飲み過ぎ、甘いものを食べた後などによく起こるのが、「胃もたれ」「胃のムカムカ」やお腹の張った感じがする「膨満感」です。
特に思い当たる理由がないのに繰り返すときは、胃酸の逆流症状の可能性があります。
「胃もたれ」は「heavy」、「胃のムカムカ」は「feel sick」、「膨満感」は「bloating」や「feeling of fullness」などを使って表現します。
「胃もたれ」「胃のムカムカ」「膨満感」を表わす例文を紹介します。
●I have a heavy feeling on my stomach after eating.
(食後に胃がもたれます)
●I am feeling heaviness in my stomach after eating even a little meal.
(たくさん食べなくても食後に胃がもたれます)
●I feel sick to my stomach.
(胃がムカムカします)
●Big breakfast is still sitting heavy on my stomach.
(たくさん朝食を食べてまだ胃がもたれます)
●A feeling of fullness lasts longer after eating and becomes uncomfortable.
(食後に膨満感が長く続いて気分が悪くなります)
●I have bloating after eating.
(食後にお腹が膨れます)
9.頻回なゲップ
ゲップは「burp」または「belch」です。
一般的には「burp」を使います。「belch」は、大きな音のゲップを表現するときに使うため下品な印象があります。頻回なゲップと胸焼けの症状がある場合は、GERDを疑います。
「頻回なゲップ」を表わす例文を紹介します。
●I have a burning sensation in my chest and burp a lot.
(胸が焼けるような感じがあって、ゲップがたくさん出ます)
●I often have wet burps.
(ゲップで少し戻すことがけっこうあります)
*wet burpsとは、胃酸や胃の内容物を少量吐き戻してしまうゲップをいいます。赤ちゃんがミルクを飲んだ後にゲップをして少量のミルクを出すことがありますが、これがwet burpです。
次回からは、GERDの事例に沿って症状を尋ねるフレーズを紹介します。
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