
看護の中で出合いがちな接遇にかかわる困りごとに答えます
今回の質問|Q.患者さんとのコミュニケーションが今ひとつうまくいきません。どこか配慮が足りないのでしょうか?

解答:小佐野美智子さん<株式会社C-plan 代表取締役>
A.まずは挨拶が肝心。アイコンタクトを伴った挨拶ができているかがポイントです。意識して行っていきましょう。
コミュニケーションの始まりは挨拶です。患者さんへの挨拶の際に「アイコンタクト」ができていますか? よく見受けられるのが、「おはようございます」「お大事になさ ってください」など、声は出ていてもアイコンタクトが伴 っていない場面です。特に、スタッフの誰かに続いて挨拶をするようなときに、「挨拶をする=声を出す」となりがちなように思います。
患者さんの視点に立って考えてみましょう。いつもお世話になっているスタッフと挨拶を交わしても、相手が手を動かしながら目も合わせず挨拶をしていたとしたら、寂しさや虚しさ、時には不快感を感じてしまうこともあります。このとき、スタッフは患者さんに目を向けていないので、表情や態度に表れている心の動きに気づけません。いくらスタッフが挨拶をしていたとしても、患者さんは無視されたような気持ちになってしまいます。
患者さんと心を通じ合わせようとする挨拶ができれば、自ずと信頼関係が生まれます。アイコンタクトはそのための第一歩。忙しさを言い訳にせず、相手の目を見て挨拶することを心がければ、その後のコミュニケーションもスム ーズになり、よい関係づくりができるでしょう。
本記事はニプロ株式会社発行の看護情報誌「ティアラ」2024年4月号 TiaraNo.148より転載しています。
