
看護の中で出合いがちな接遇にかかわる困りごとに答えます
今回の質問|Q.患者さんと親しく話ができるような関係を築きたいのですが、気をつけなければならないことありますか?

解答:小佐野美智子さん<株式会社C-plan 代表取締役>
A.「親しすぎる」言葉遣いにならないように注意を。相手に不快感を与えない言葉や話題を選ぶよう意識しましょう。
新年度を迎えたこの時期、新たな患者さんとプライベートな話や病状以外の話をする機会も増えるかもしれませんね。入院は確かに患者さんにとって日常生活の場ですが、患者さんと話をする際には、フランクな言葉遣いや慣れ慣れしい表現、語尾・語調は控えましょう。例えば、病棟で稀に「タオルまだある〜?」「大丈夫だよね〜」などといった距離感が近すぎる声かけに遭遇することがあります。看護師側としては親しさを表現しているつもりでも、患者さん側は実は不快感やフラストレーションを感じていて、後に不満が爆発してしまう可能性があります。
また、無意識に話している言葉にも注意が必要です。現場ではありがちですが、「師長さん」「事務員さん」など「職種+さん」で呼ぶことは控えましょう。また、患者さんを物のように扱う言葉遣い、例えば「3階に上げます」「重いんだよね」などにも注意が必要です。そのほか、死に関すること、宗教、結婚、家族(親・子ども・孫)についてなど、一般的だと思っていることが患者さんの状況と異なり、相手を傷つけてしまう場合も想定しなければなりません。
患者さんに心を開いてもらうためにも、適切な距離感を意識し、話題にも配慮することが重要になります。
本記事はニプロ株式会社発行の看護情報誌「ティアラ」2025年4月号 TiaraNo.154より転載しています。
