
看護の中で出合いがちな接遇にかかわる困りごとに答えます
今回の質問|異動になってきた2年目看護師の態度が思わしくありません。本人に伝えても改善せず、どうかかわればよいかわかりません。

解答:小佐野美智子さん<株式会社 C-plan 代表取締役>
A.現在の態度の根幹に何があるのか確認するとともに、「承認欲求」に着目し自身の態度を見つめ直せるよう話をしてみましょう。
職場の雰囲気が悪くなると、みんなが働きづらさを感じるだけでなく、情報の共有や確認もうまくいかず、安全を脅かす状況にもなりかねません。2年目看護師には「挨拶がない」「返事がない」など周囲を無視するような態度がみられ、それが周囲に悪影響を与えているとのこと。おそらく周囲もかかわりを避けていることでしょう。その要因の1つとして、無視されることで「承認欲求」が満たされないことが挙げられます。
承認欲求は「他者から認められたい」という人間の基本的な心理的欲求の1つで、強さに個人差はありますが、誰もがもっているもの。人と人は互いに認め合うことで関係を築きます。承認欲求が満たされることは、人と関係を結ぶときの重要なアイテムです。
先輩や上司として話をするときは、まず現在の態度の根幹にあるものを確認しましょう。もし原因が明らかになるようであれば解決策を一緒に考えます。一方で、自身の態度が周囲からどうみえるか、同僚がどのように感じているかを伝え、その態度が周囲に及ぼす影響を自覚できるようにします。
挨拶や返事は社会人として基本的な行動であり、承認欲求を満たすことにもつながります。そのことを再認識してもらい、プラスの行動変容を促していきましょう。
本記事はニプロ株式会社発行の看護情報誌「ティアラ」2026年1月号 TiaraNo.158より転載しています。
