
心のモヤモヤをスッキリ解決!
解説:西村有美香さん<ベスリクリニック 臨床心理士・公認心理師所属>
今回のストレス|強く当たってくる患者さんが怖くて仕方ありません。思うような看護ができず悩んでいます。
怖い患者さんの前だと気持ちが萎縮してしまい、思うような力を発揮できないですよね。人間は、一度「○○な人」とラベルづけしてしまうと、それに合った情報を無意識に集めてしまう傾向があります。そのため、その人がどんどん「怖い患者さん」のような気がして、ますます自信をなくして看護ができなくなるものです。悪循環ですね。
そこで、この悪循環を断ち切るために「怖い人」というラベルを外しましょう。やり方は簡単です。その人の「優しい側面」や「思わず笑っちゃう側面」など、これまでと違った意外と思える面を探してみましょう。難しそう?
いえいえ、よく思い出してみてください。床頭台に家族の写真が置いてあったり、キャラクターグッズのタオルを使っていたり、「この人ってこんなところがあるんだ。意外だな」と思ったことはあリませんか。どうでしょう、ラベルが外せそうな気がしませんか?そうしたら、その意外な点をもとに、「お子さんのお名前は何とおっしいますか?」「このキャラクターいいですよね」など、声をかけてみましょう。そのときに「強く当たってくる」といった態度ではない患者さんの姿を発見すると、ラベルが外れる瞬間が訪れます。「怖い人」ではない患者さんと向き合って、悪循環を良循環に変え、より働きやすい関係性を構築していきましょう。
その人の意外な一面に目を向けて
「怖い人」と思い込んでいるラベルを外しましょう。
イラストレーション:イラストAC
本記事はニプロ株式会社発行の看護情報誌「ティアラ」2020年9月号 TiaraNo.129より転載しています。
