
新型コロナウイルス感染症による困難な状況が収まらないなか、看護職のみなさんは学ぶ機会をもてていますか。大変な日常だからこそ、研修やセミナーを活用することで、効率よく必要なスキルを身につけることが可能になります。2021年度に実施される研修・セミナーの情報が届いていますので、その概要をお知らせします。
研修・セミナー情報 1
—IVナース育成のスキルを身につける「IVナース指導者養成研修」が再開されます—
IVナースを育成する指導者のための専門的な研修が再開
静脈注射や静脈路確保、輸液管理を安全で確実に行える知識と技術を有することを各医療機関で認定している「IVナース」。ニプロ株式会社は、充実したIVナースの育成が図れるよう、その指導に必要な知識やスキルを身につけられる「IVナース指導者養成研修」を2019年度から実施しています。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で休講を余儀なくされましたが、2021年度は感染対策を考慮したかたちで再開することになりました。
プログラムの総監修を務める道又元裕先生(ヴ ェクソンインターナショナル株式会社 執行役員 看護企画部室長/Critical Care Research Institute[CCRI]代表)と臨床経験の豊富な5名のエキスパートが講義を担当。さらに9名のインストラクターが講義や実習・演習を支えます。

「指導法」が学べるプログラムで必要な知識とスキルを学ぶ
IVナース指導者として必要な知識・技術・態度が修得できる内容で、静脈注射等に必要な手技・管理についての知識と技術のほか、教育体制や教育技法、指導プログラムの作成についても学ぶことができます。講義には、演習やロールプレイング、グループワークなども取り入れられており、実際の指導をイメージして構成されています。
また、事前学習としてe-ラーニングを活用することで、受講者のスケジュールに合わせた講義の進行が可能です。感染予防に配慮し、Zoomを利用したインタラクティブな講義も取り入れられています。
2019年度の研修には、東京、神奈川、青森、石川など全国から受講者が集合。研修修了時には、新たな学びを得た手応えを感じている様子がみられたそうです。興味のある人は問い合わせてみてはいかがでしょう。
申し込み・問い合わせ
研修窓口委託先:一般社団法人S-QUE研究会
https://s-que.net/form/iv-nurse/

研修・セミナー情報 2
—医療研修施設 ニプロiMEP 2021年度主催セミナーの予定が決まりました—
充実した施設と設備を活用し多様な研修を開催
医療職者向けの専門的研修施設「ニプロiMEP」は、医療安全の充実と医療者の問題解決能力・スキルの向上を支援する研修施設です。
ニプロiMEPでは独自の研修も展開しており、看護職向けのセミナーについても2021年度の予定が決まりました。この時期注目したいセミナーを以下にピックアップ。コロナ禍でも学びを継続できるようオンライン開催が行われます。
申し込み
下記ニプロiMEPホームページから申し込めます。
問い合わせ
医療研修施設 ニプロiMEP(アイメップ) TEL.077-564-0610
(受付時間 9:00〜17:15 /月曜休館)
ニプロiMEPホームページ
http://med.nipro.co.jp/imep_society

PICK UP:注目のセミナーをご紹介します
オンラインで学ぶ急変対応1・2・3 〜 iMEPコース〜
シンプルでわかりやすい急変対応のメソッドでトータルに学習します。
日程:7月17日(土)オンライン講義コース/7月18日(日)オンラインシミュレーションコース
講師
三上剛人先生(吉田学園医療歯科専門学校 救急救命学科長 シミュレーションセンター長)
苑田裕樹先生(日本赤十字九州国際看護大学 看護学部)

三上剛人先生
【Message】
OECD(経済協力開発機構)の世界的な教育ビジョンの一つに学ぶ力があります。不確実な社会に向かって進むために必要なスキルと位置付けているのです。これは医療界にいる私たちも例外ではありません。我々は10年以上前から看護の実践者がシミュレーショントレーニングを通じて行動に移せるよう、ニプロiMEPをパートナーに、知識、スキル、態度および価値の習得を探求してきました。皆さんの机上と実践の溝を埋め、学ぶ力をサポートできればと思います。

苑田裕樹先生
【Message】
プロ野球選手はヒットを打ち、エラーをしないよう必死で練習します。パイロットは安全なフライトのためにシミュレーション訓練が必須です。看護師はどうでしょう。患者さんの大切な命を守り、生活を支援するプロでありながら、このような練習ができているでしょうか。本セミナーでは、現場でよく遭遇する、または遭遇したときに対応が求められる場面をシナリオとして作成。ニプロiMEPとコラボし、楽しくそして真剣な学びを、救急看護認定看護師が提供します。
発問!ロールプレイで育てよう
ロールプレイと発問で体験を学びにつなげる方法を学びましょう。
日程:8月1日(日)午前:オンライン/午後:iMEP集合研修
講師
内藤知佐子先生(京都大学大学院医学系研究科 先端看護科学コース)
?橋聖子先生(折尾愛真高等学校看護専攻科)

内藤知佐子
【Message】
本セミナーでは、広い概念のシミュレーション教育に含まれるロールプレイと発問を通して、体験を学びにつなぐ方法を共有します。発問とは、教育的な意図をもった問いかけのことを指し、?思い浮かべて、?考えるという2つのはたらきがあります。また、興味を喚起したり、発想を広げたり、思考を深めたりと、学習活動の活性化も期待できます。カリキュラム改正とコロナ世代の支援対策として、明日から活かせるノウハウを一緒に学んでいきましょう。

?橋聖子先生
【Message】
ロールプレイは患者体験を通して患者さんの気持ちを知ることができる学習方法です。患者さんの思いに寄り添い、患者さんの思いに応えることの難しさを体験することにより、傾聴と共感の重要性を学びます。
テクニックを磨くシミュレーショントレーニングと感性を磨くロールプレイの両輪で看護とは何かを自問できる人材を育てたいという思いから本セミナーを企画しました。看護の素晴らしさを伝えるための問いかけについて、皆さんと共有し学んでいきたいと思います。
本記事はニプロ株式会社発行の看護情報誌「ティアラ」2021年6月号 TiaraNo.131より転載しています。