心窩部痛
しんかぶつうう
しんかぶつうう
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心窩部痛とは、いわゆる鳩尾(みぞおち)と呼ばれる上腹部中央あたりに生じる痛みを指す。
発生原因は多岐にわたり、逆流性食道炎や胃・十二指腸潰瘍、機能性ディスペプシアなどの消化管疾患、急性膵炎や胆石症・胆嚢炎などの膵・胆道疾患のほか、急性冠症候群や大動脈解離といった循環器疾患など、さまざまな疾患によって生じる。
心窩部痛には、病変部位そのものの刺激による内臓痛のほか、他部位の病変から心窩部に痛みを感じる関連痛がある。内臓痛は痛みの部位がはっきりせず、腹部正中に漠然と現れやすいため、痛む場所のみで原因を特定するのは困難である。
看護師は、痛みの部位のみに捉われず、バイタルサインの確認とともに、問診で得た痛みの特徴や随伴症状、観察や触診による腹部所見(圧痛や筋性防御など)、顔色、発汗、意識状態などを総合的に評価し、症状の経時的な変化を観察する。
特に、突然の激痛や胸部の圧迫感、呼吸困難、冷汗、血圧低下などを伴う場合は、急性冠症候群や大動脈解離など緊急性の高い疾患を疑い、速やかに医師へ報告し、必要な検査や治療に繋げることが求められる。

林 洋
東京有明医療大学
(監修)
山﨑博貴
(執筆)
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