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解説
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後藤惠子(ごとうけいこ)

東京理科大学薬学部健康心理学研究室 教授 認定NPO法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン 運営委員

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抗認知症薬の機序と特性の理解が必要

特に一般病棟の場合、認知症治療薬は「入院患者さんの持参薬」であることが少なくないでしょう。皆さんは認知症の治療薬について、どのぐらい理解していますか。

現在、抗認知症薬(アルツハイマー型)には、1 ドネペジル(アリセプト®、ドネペジル®)、2 ガランタミン(レミニール®)、3 リバスチグミン(イクセロン®、リバスタッチ®)、4 メマンチン(メマリー®)の4種があります。これらには、認知症の進行を遅らせ、認知機能やADLの悪化を遅くするという大きな役割があります。そのうえで、作用機序と作用の特徴によって大きく2つに分けられます。

1~3は、アルツハイマー型認知症により減少する脳の神経伝達物質・アセチルコリンの分解酵素の働きを阻害するもの(AChE阻害薬:コリンエステラーゼ阻害薬)。認知症の進行を遅らせる作用に加えて、意欲や自発性の低下を改善する働きがあります。また、薬剤による違いや作用の個人差から、気力や意欲を高める作用が目立つ場合と、気分を穏やかにする場合があります。

一方4は、アルツハイマー型認知症により神経伝達物質・グルタミン酸が過剰になることで過活性するNMDA受容体の働きを阻害し、記憶の定着や神経細胞を保護します(NMDA受容体拮抗薬)。認知症の進行を遅くすることに加えて、混乱や興奮、攻撃性を抑える効果が期待できます。

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