

Q1.「てんかん発作か、他の症状か」の判断はどのようにしていますか?
解説
てんかん発作の症状はさまざまあり、低血糖や失神などでも同様の症状がみられるため、症状だけをみて断定するのは困難です。最終的な診断には、脳波検査による医師の判断が欠かせません。一方で、看護師による観察は診断の重要なヒントになります。
現場で「てんかん発作か、他の症状か」を迷ったときは、特に以下の視点で観察し、得られた情報を医師に共有することが大切です。
他症状との鑑別における視点
Q2.てんかん患者さんの問診や観察で、具体的にどのようなことを確認すべきですか?
解説
てんかんは、詳細な問診が重要です。診断確定やその後の生活指導に生かすため、看護師は医師による診断情報(発作型、前兆、誘発因子など)や自ら収集した情報を把握したうえで、まず「安全管理」に焦点を当て、特に以下の点を深掘りします。
1. 転倒の形態・けがの既往
転倒を伴う発作の場合、「どのような倒れ方をするか」を知ることが、安全対策に繋がります。そのため、「けがの痕」を確認し、どのように怪我をしたのか、どこを怪我することが多いのかを聞き取ります。そこから、どの方 向にどのように転倒しやすいかパターンを推測できます。
【転倒パターンの一例】
2. 発作のパターン(サイン・回復・頻度など)
発作のサインや出現パターンを把握することは、具体的な安全確保に直結します。患者さんは記憶がないことが多いため、目撃情報や日記などを活用し、以下の視点で発作の特徴を掴みましょう。家族によるスマホでの動画撮影も非常に有効です。
Q3.チームへの情報共有で、特に重視していることはありますか?
解説
てんかん看護でまず重要なのは、安全確保です。発作の特徴や生活背景は一人ひとり異なるため、「その人に必要な支援」について、チーム全員が共通のイメージをもって看護にあたれるようにします。
ただし、看護師が一方的に制限を強いるのは避け、常に患者さん・家族と相談し、双方が納得した「安全対策」を、以下のように具体化してチームで共有することが大切です。
チームで共有すべき「安全確保のポイント」
※これらを踏まえたうえで、患者さん個々にあった看護計画の作成と共有をします。
参考文献
・赤松直樹 :失神とてんかんの鑑別.昭和医学会雑誌 2011;71(6):576-9.
・てんかん情報センター:てんかんの診断.静岡てんかん・神経医療センター(2026年4月7日閲覧)https://shizuokamind.hosp.go.jp/epilepsy-info/news/n4-3/
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