
核医学検査とは
核医学検査は、画像診断法の中でも、特異な地位を有しています。今回は核医学検査についてお話します。
前回造影剤についての解説をしました。造影剤は、その分布を経時的に評価することで血流に関する情報と、機能についての情報も得ることができます。
これらの情報は、CTやMRI、単純X線画像がもともと持っている形態的な情報に付加される情報でした。では、この造影剤をもっと工夫して、ある特定の細胞や働きのところにくっついたり、取り込まれるようにしたらどうでしょうか。
例えば、糖を消費しているところを知りたいのなら、糖に発信器を取り付けて体の中に入れる。そしてその発信器からくる信号を体の外で受信して、その場所を探り当てたらどうだろうか。これが核医学検査の基本的な発想です。
核医学検査以外の画像診断法では、体の外からx線であったり、超音波やラジオ波といったものを体に当てて検査をしていますが、核医学検査では発信機として放射線を出す薬を体内に投与して、そこから出てくる信号を調べます。 薬剤の分布は血流にも依存していますが、薬剤を工夫することによってある特定の臓器の働き具合によって、その臓器に集まる薬剤の集まり具合が変わる、というようなものもできます。
そしてその結果、主として臓器の働き具合に関連した情報が得られるということが核医学検査の非常に大きな特徴となっています。例えば内分泌臓器であれば、機能が亢進していればたくさん集まる、腫瘍や炎症などによって正常細胞が減ったり、働きが低下していれば、薬剤の分布も減少する、といった変化が想像できます。
皆さんが比較的よく目にすることがあると思われる骨シンチと呼ばれる検査では、骨を形成している部分に薬剤が集まり、骨の成長や炎症、修復、腫瘍などによってその集まり方が変化することが知られています。
以下の図は、骨シンチ:Tc99m-HMDPという薬剤を投与し、2時間後に撮像しています。仙骨と右仙腸関節付近に異常集積が疑われます。

細胞の機能評価
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