カテーテル治療後の不整脈で医師から「様子見」の指示。2回目の報告はいつすべき?のサムネイル画像
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2回目の報告はどんな場合に検討する?

一口にカテーテル治療と言っても、バルーンによる冠動脈の拡張、ステント留置、人工弁への置換などさまざまです。治療内容によって注意点は異なりますが、共通して大切なのは、「一度報告したから終わり」ではなく、「どのような状態であれば経過観察でよく、どのような変化があれば再度報告したほうがよいのか」を整理しておくことです。

カテーテル治療後は、カテーテル操作による心筋への刺激、虚血部分の残存、造影剤の使用による腎機能への影響、穿刺部からの出血、疼痛や不安など、不整脈を誘発する要因が数多く存在します。一過性の期外収縮であれば経過を見ることもありますが、次のような場合は、2回目の報告を行いましょう。

心電図波形が変化している場合

不整脈の頻度が増えた、不整脈の持続時間が長くなった、心拍数が高い状態が持続している、徐脈や長い心停止(ポーズ)を認める、房室ブロックやST変化(上昇・低下)が疑われるといった場合は再度報告を行います。正確な波形の名前がわからなくてもかまいません。「新たな波形の変化がみられるようになった」「波形の変化が持続している」という客観的事実を具体的に伝えることが大切です。

なお、冠動脈病変の治療後に生じる冠動脈の攣縮や閉塞、迷走神経反射、穿刺部の圧迫、疼痛、排尿刺激などは、徐脈や房室ブロック、血圧低下を引き起こすきっかけとなります。心拍数の低下に加え、血圧低下、冷汗、悪心、意識変容がみられる場合は再度報告を行いましょう。

自覚症状が出現・増悪している場合

患者さんの自覚症状の出現にも注意する必要があります。胸痛、胸部圧迫感、背部痛、冷汗、悪心、息苦しさ、動悸などが出現した場合は、不整脈によって循環動態に変化が生じている可能性が考えられるため、再度報告を行います。患者さんが我慢できると言っていても、治療後に新たに出現した症状であれば放置してはいけません。症状の有無だけでなく、いつから、どのような症状が出たのか、バイタルサインの変化を伴う場合はそれも合わせて具体的に医師へ伝えます。

穿刺部の異常や末梢循環障害がある場合

穿刺部の異常や末梢循環障害の有無も再報告を判断する際の重要な指標になります。穿刺部からの出血、皮下出血や血腫の拡大、疼痛の増強、下肢冷感、しびれ、足背動脈の触知不良や左右差がある場合は再度報告します。

穿刺部位に応じた観察も欠かせません。大腿動脈穿刺を行ったあとは後腹膜出血が生じるリスクが高く、血圧低下、頻脈、冷汗、腰背部痛などの症状が出現した際は再報告が必要です。また、橈骨動脈穿刺であれば、手指の冷感、しびれ、疼痛、色調不良、腫脹がみられないか注意深く観察し、異常があれば報告します。

看護師に求められるのは、様子を見るように指示が出たあとも継続して観察を行い、異常の早期発見と早期対応につなげることです。再度報告すべき変化を見逃さないよう、チーム全体で観察を続けていきましょう。

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